米の新型コロナ医療費、高齢非白人で負担増加
2021年6月14日
Annals of Internal Medicine
米国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)医療に伴うメディケア受給者(65歳以上の高齢者)の患者背景と費用を後ろ向き観察研究で検討。2020年4月から12月のCOVID-19に伴うメディケア出来高払い(FFS)医療費請求から入院・外来受診の直接医療費を調査した。 その結果、メディケアFFS受給者2810万例のうち118万1127例(4.2%)がCOVID-19に伴う診察を受けていた。そのうち23.0%が入院し、4.2%が入院中に死亡した。患者の多くが女性(57.0%)、非ヒスパニック系白人(79.6%)、都市部郡住民(77.2%)だった。COVID-19医療費のメディケアFFSコストは63億ドルで、その92.6%が入院費だった。平均入院費は2万1752ドル、平均在院日数は9.2日だったが、患者に人工呼吸器が必要な場合(4万9441ドル、17.1日)と患者が死亡した場合(3万2015ドル、11.3日)はいずれも増加した。外来受診費は1回当たり平均164ドルだった。75歳以上は入院確率が高かったが、入院費は若年患者よりも低かった。男性、非白人の人種・民族で入院率が高く医療費も高か...
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