ヒドロキシクロロキンに新型コロナの予防効果なし
2021年5月11日
British Medical Journal
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染に対する薬物の予防効果をリビングシステマティックレビューとネットワークメタ解析で検討。世界保健機関新型コロナウイルス感染症(COVID-19)データベース、世界規模のCOVID-19文献の包括的多言語情報源(2021年3月25日まで)および中国語のデータベース6件(2021年2月20日まで)を用いた。 無作為化試験9試験を解析対象とした。6試験がヒドロキシクロロキン(6059例)、1試験がイベルメクチン+イオタカラギーナン併用(234例)、2試験がイベルメクチン単独(540例)を検討したもので、いずれも標準治療またはプラセボと予防効果を比較していた。ヒドロキシクロロキンは、COVID-19による入院(リスク差1000例当たり-1例、95%信用区間-3-4、根拠の確実性:高)や死亡(1000例当たり-1例、-2-3、根拠の確実性:高度)に効果がないか、あってもごくわずかだった。ヒドロキシクロロキンは、検査で確定したSARS-CoV-2感染リスクの低下に対する効果がなく(1000例当たり+2例、-18-28、根拠の確実性:中等度)、有害作用の...
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