「ゼロコロナ」目指すことこそ最強の経済対策 - 中川俊男・日医会長に聞く◆Vol.3

【中川俊男・日医会長に聞く】 Vol.1 コロナとの闘い、ぶれずに情報発信 Vol.2 なんとか最後まで持ち堪えている日本 Vol.3 「ゼロコロナ」目指すことこそ最強の経済対策 ――新型コロナウイルス感染症は減少傾向にあるものの、そのスピードは鈍化するなど、いまだ予断を許さない状況です。先生は「第4波が来ないレベルまで感染を抑えるべき」と発言されています（『「第4波阻止とワクチン」で一気に収束への道筋を、中川日医会長』を参照）。その根拠は。 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会や厚生労働省のアドバイザリーボード、そして西浦先生（京都大学大学院教授の西浦博氏）など、専門家の皆さんが言っているとおり、保健所が積極的疫学調査を実施できる数まで落とさないと、またすぐ感染拡大につながりかねません。感染力が強いイギリス等の変異株も早期に探知するためにも、まずは徹底的に抑え込むことが必要。 （撮影：的野弘路） 大曲先生（国立国際医療研究センター病院国際感染症センター長の大曲貴夫氏）は、2月18日の東京都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議後に、変異株流行の端緒をとらえるためには、「東京都...