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「誰のための会議か」と患者委員が問題提起◆Vol.3

レポート 2008年11月26日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

「この会議は誰のためのものか。一番不安を抱えている母親たちに、皆が努力しており、安心できることを伝えるための会議ではないのか。時間が限られているのは分かるが、早急に結論を出すのではなく、一つひとつの問題をきちんと議論し、時間がかかってもそれぞれについて解決策を出すことを国民は望んでいるのではないか」 11月25日開催された厚生労働省の「周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会」の第3回会議で、「知ろう!小児医療 守ろう!子ども達」の会代表、阿真京子氏はこう訴えた。 この発言は、議論が患者の視点に欠ける上、今年末までに意見をまとめるという性急な議事進行を問題視したものだ。懇談会の議論は、周産期医療、新生児医療、救急医療、麻酔など、それぞれの立場から窮状を訴える発言がメーンになっている。従来、このような場は少なく、様々な問題を洗い出すという点では意義があるが、相互の立場を理解しながら、一定の解決策を見いだす段階には至っていない。しかし、あと2回の会議で議論をまとめるスケジュールになっている。 会議は午後6 時過ぎから約2時間開催。舛添要一・厚生労働大臣は最初から最後まで出席。 「こん...