ブラジル滞在者から新たな変異株検出、英・南アとは別
レポート
2021年1月10日 (日)
小川洋輔(m3.com編集部)
厚生労働省と国立感染症研究所は1月10日、1月2日にブラジルから羽田空港へ到着した4人から、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新たな変異株が検出されたと発表した。イギリスの変異株(VOC-202012/01)、南アフリカの変異株(501Y.V2)と同様に、感染性が高まると示唆されているN501Y変異が認められた。感染研はWHOに報告するとともに、ウイルスの分離や解析を試みている。加えて、イギリス株が新たに国内で3人見つかり、空港検疫を含めた国内での変異株検出は計34例となった。イギリス株が検出された3人のうち、2人はイギリスからの帰国者と会食をした濃厚接触者で、1人はイギリスから帰国後に自主的に検査を受けて判明した。 今回、検出された変異株は、ブラジルで広がっているB.1.1.248系統に属しているが、スパイクタンパクに12カ所の変異があり、N501Y変異や、南ア株でも認められるE484K変異があった。この変異株がブラジル国内で広がっているという情報は報告されていない。 検出されたのはいずれもブラジル・アマゾナス州に滞在していた10歳代から40歳代の男女4人。40歳代男性は呼...
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