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新型コロナのイギリス変異株、国内で初確認、空港検疫で5人

レポート 2020年12月25日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は12月25日、イギリスから羽田空港や関西空港に到着し、空港検疫で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と陽性判明した人のゲノム解析を国立感染症研究所で行った結果、5人からイギリスで流行しているウイルス変異株(VUI-202012/01)が検出されたことを明らかにした。空港検疫で同変異株が検出されたのは初めて。政府は12月24日からイギリスを対象として水際対策を強化したが、12月26日から南アフリカ共和国も対象に追加、対策内容も強化する(資料は、厚労省のホームページ)。 感染研が今回公表したのは12月12日から21日までの間に、空港検疫で陽性が判明した検体のゲノム解析結果。68人のうち、5人から変異株が検出された。内訳は、羽田2人(到着日は12月18日と20日)、関西空港3人(同12月21日)。年代は10歳未満から60代まで。1人が倦怠感を訴えたものの、他の4人は無症状。現在は5人とも宿泊療養施設で療養している。感染研は12月22日以降分も引き続き、解析を進める。 イギリスの変異株については12月22日の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードでも、警戒感が示さ...