「新型コロナ変異株の輸入リスク、留意が必要」アドバイザリーボード
レポート
2020年12月22日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は12月22日の第19回会合で、イギリスで最近の流行の主な系統となった新型コロナウイルスの変異株について、感染性が高いとの指摘があり、感染の急拡大に伴う医療への負荷増も懸念されることから、「輸入リスクについて留意が必要」との評価をまとめた。変異株の国内への流入を防ぐため、関係国との往来の在り方や検査・モニタリングの在り方について適切な対応を速やかに行うよう求めている。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況については、「全国の新規感染者数は増加が続き、過去最多の水準」「11月以降の対策にもかかわらず、関東圏、中部圏、関西圏では新規感染者数の明らかな減少が見られていない」などと評価。「医療提供体制等が相対的に弱まる年末年始が迫る中、各地で迅速な発生時対応や新型コロナの診療と通常の医療との両立が困難な状況が懸念される」との警鐘を鳴らした。特に東京をはじめとする大都市部での対策強化を求めた(資料は、厚労省のホームページ)。 (2020年12月22日新型コロナウイルス感染症対策ア...
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