ロボット手術は患者にも術者にも「やさしい」-井坂惠一・東京国際大堀病院ロボット手術センター長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2020年12月27日 (日)
聞き手・まとめ:星野桃代(m3.com編集部)
20世紀末に登場し、外科手術に新たな技術革新をもたらした内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチ」――。日本は今や、アメリカに次いで世界第2位のダヴィンチ設置台数を誇る「ロボット大国」だ。保険適用が早かった泌尿器科での利用が進んでいる日本において、婦人科領域での活用の道を開拓した井坂惠一氏(東京国際大堀病院ロボット手術センター長)が6月、著書『ロボット手術と子宮がん』(祥伝社)を出版した。日本での産婦人科領域でのロボット支援下手術の現状と未来を伺った(2020年10月26日にインタビュー。全3回)。 ――出版の経緯を教えてください。 婦人科のロボット手術は泌尿器科に比べると症例が少なく、非医療従事者の間ではそれほど認知度も高くないのでもっと知ってもらいたいなと思っていたところに、出版社からお話をいただきました。長年勤めた東京医大から市中病院に移って少し時間の余裕もできたところだったので、一般向けの婦人科ロボット手術解説書としてまとめた形です。出版後、本を読んだ患者さんが何人か、実際にうちの病院に診察予約をしてくださいました。 ――執筆ではどのような苦労がありましたか。 患者さんなど一般向け...
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