第2波対策へSIRモデル以外の活用も、対策効果分析
レポート
2020年8月6日 (木)
小川洋輔(m3.com編集部)
政府は8月5日、これまでに取り組んできた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の効果を検証する「対策効果分析アドバイザリー・ボード」(委員長:黒川清・政策研究大学院大名誉教授)を開き、「第2波対策」としてSIRモデル以外による感染拡大予測などについて、AIやスーパーコンピューターを活用した研究を進めることを確認した。西村康稔経済再生担当相は「秋以降、インフルエンザと同時に(流行が)来る可能性もあるので、8月の一定の時期までに、一定の成果を得たい」と述べ、8月中に研究成果を取りまとめる意向を示した。 オンラインで参加する委員らを前にあいさつする西村経済再生担当相(右) 政府はAI等を活用するCOVID-19の研究開発領域として、(1)第2波対策、(2)ガイドラインの進化、(3)検査体制の進化、(4)ICT、IoTの活用、(5)早期探知――の5項目を設定した。 (1)では、緊急事態宣言の発出時にSIRモデルを基にした専門家のシミュレーションなどを踏まえ、外出自粛要請や人との接触の8割削減などを呼びかけた効果を分析し、地域や街の属性も踏まえたSIRモデル以外のシミュレーションの有効...
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