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「感染拡大状況ではない」、厚労省アドバイザリー・ボードが見解

レポート 2020年7月15日 (水)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリー・ボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)は7月14日、専門家会議に移行した2月以来、5カ月ぶりとなる会合を開き、現在の感染状況について「基本的な感染対策をしていれば感染が拡大している状況ではない」との評価を取りまとめた。東京都などで感染者数が増えているが、PCR検査件数が大きく伸びていることなどから「新規感染者数のみをもって、過去の状況との比較を行うことは妥当ではない」としている。脇田座長は会合後の記者への説明で、「今の日本は感染防止と経済の両立を目指している状況だ」と強調し、東京から地方への移動を止める必要もないとの認識を示した。 アドバイザリー・ボードに出席する(前列左から)加藤厚労相、脇田座長 クルーズ船への対応が課題となっていた2月初旬から厚労省へ助言を行っていたアドバイザリー・ボードは2月7、10両日に正式な会合が開かれた後、政府の対策本部の下の専門家会議に移行し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴ってさまざまな提言を公表してきた。 ただ、政府は感染症の専門家だけではなく経済など幅広い分野の関係...