藤田医大「有効性の判定は主目的でない」、アビガン中間解析
レポート
2020年5月20日 (水)
高橋直純(m3.com編集部)
共同通信社などが『アビガン、有効性示せず コロナ治療の臨床研究 月内承認「前のめり」指摘』と報じたことを受けて、ファビピラビル(アビガン)の多施設非盲検ランダム化臨床試験の代表研究機関となっている藤田医科大学は5月20日、記事が取り上げた解析について「介入を伴う臨床研究の安全性を担保し研究を続行する科学的妥当性を評価するために行われるもので、介入の有効性を判定することを主目的として行われたものではない」とするプレスリリースを公表した。 特定臨床研究「SARS-CoV2感染無症状・軽症患者におけるウイルス量低減効果の検討を目的としたファビピラビルの多施設非盲検ランダム化臨床試験」は藤田医科大学を代表研究機関として、全国40強の医療機関が参加して行われている。 共同通信の報道では「複数の関係者によると、今月中旬に厚生労働省に報告された中間解析結果で、ウイルスの減少率に明確な差が出なかった。研究は今後も続けることが決まった」などと説明している。 藤田医大は「このたび報道にて取り上げられている中間解析は、介入を伴う臨床研究の安全性を担保し研究を続行する科学的妥当性を評価するために行われるもので...
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