若手NPO経営者が医療法人理事長に就任したわけ―認定NPO法人フローレンス代表理事・駒崎弘樹氏に聞く◆Vol.1
インタビュー
2020年5月4日 (月)
聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)
病児保育事業などで知られる認定NPO法人フローレンス。代表理事の駒崎弘樹氏はこのほど、医療法人の理事長に就任し、クリニック経営にも乗り出した。NPO経営者として、福祉業界出身者として、医療業界はどのように見えるのか、そして医師、医療が持つ強みとは――。駒崎氏は「まだ溝が深い児童福祉と医療を掛け合わせた事業を行っていきたい」と語る(2020年2月25日に取材。全2回の連載)。 ――病児保育事業をしている駒崎さんがクリニック経営に携わるようになったのはどのような経緯でしょうか。 私は病児保育をするNPOを2004年に設立しましたが、すぐにたくさんの女性医師に利用者になっていただきました。お話を聞くと、医師、医療界の働き方だと、お子さんが小さいうちはなかなか働けない。病院だと宿直や当直があり、クリニックでも子どもが病気になったからといってすぐにカバーしてくれる人を見つけるのは難しい。私たちの病児保育を利用することで、キャリアを継続できたという声をたくさんいただきました。 そこで、子育てしている女性医師が働きやすいクリニックをつくろうということで、2014年に病児保育事業でおつきあいのあった田...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。