9割超が「1点12円未満」、外国人患者の診療価格、厚労省調査
レポート
2020年3月3日 (火)
岩崎雅子(m3.com編集部)
厚生労働省は2月28日の「第7回訪日外国人旅行者等に対する医療の提供に関する検討会」(座長:遠藤弘良・聖路加国際大学大学院公衆衛生学研究科長)で、2019年度の「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果」速報版を公表した。回答のあった医療機関の91.5%が診療価格を1点12円未満で計算、厚労省研究班が作成した「外国人患者受入のための医療機関向けマニュアル」の認知度が57.3%にとどまるなど、情報周知に課題が見えた(資料は、厚労省ホームページ)。 検討会は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響に伴い、持ち回り開催となった。同調査は2019年9月1日~12月16日に、全国の全ての病院(8372病院)に対して実施。速報版では約54%の4534病院から回答を得た。 同調査によると、2019年10月の1カ月間で、53.0%が外国人患者を受け入れ、2018年の49.5%を3.5ポイント上回った。拠点的な医療機関では82.5%、JMIP(外国人患者受入れ医療機関認証制度)もしくはJIH(ジャパンインターナショナルホスピタルズ)登録医療機関では98.3%が受け入れを行っていた。受...
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