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エアロゾル実施時以外はN95マスク「使用控えて」

レポート 2020年2月7日 (金)  小川洋輔(m3.com編集部)

厚生労働省医政局経済課長の林俊宏氏は2月6日の新型コロナウイルス(2019-nCoV)の対応に関する全国衛生主管部(局)長会議で、一般用、医療用ともにマスクの在庫が国内メーカーにほとんど残っておらず、中国からの輸入も停滞していると報告した。厚労省は医療機関に対して、気道吸引や気管内挿管などエアロゾル発生手技を行う時以外はN95マスクの使用を控えるよう呼びかけ、マスクなどの有効利用を求めている。 厚労省は医療団体に向けて発出した2月5日付の文書で「各種防護具については、マスクを中心に、国内需給が逼迫している」とし、新型コロナウイルスの感染者や疑い例の診察に当たる医療従事者の感染防御策として、(1)基本はサージカルマスクの着用や手洗いなどの標準的な予防策を講じればよい、(2)密閉性の高い高機能マスクは、気道吸引、気管内挿管 の処置などエアロゾル発生手技を行う際に必要――と通知している。事実上、N95マスクの使用をエアロゾル発生手技の実施時に限定するよう求めたものだ。 エアロゾル発生手技の際には飛沫の恐れがあるとして、N95マスクのほか、眼の防護具(ゴーグルまたはフェイスシート)、長袖ガウン...