リアルワールドデータの「超入門書」上梓の訳 - 康永秀生・東大臨床疫学・経済学教授に聞く◆Vol.1
インタビュー
2019年10月20日 (日)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
臨床研究においてRCT以上に、最近、注目を浴びているのが、リアルワールドデータ(RWD)を用いた研究。日常診療で記録され、蓄積されたデータを活用した臨床研究は世界的に増加し続けている。 東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学教授の康永秀生氏は、この8月、『超入門!スラスラわかる リアルワールドデータで臨床研究』(金芳堂)を上梓した。リアルワールドデータ研究の第一人者である康永氏に、同研究をめぐる最近の動向、本書の狙いなどをお聞きした(2019年9月27日にインタビュー。全3回の連載)。 康永秀生(やすなが ひでお)氏 東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学教授 1994年東京大学医学部医学科卒、卒後6年間外科臨床に従事した後、2000年から2003年まで東大大学院医学系研究科公衆衛生学(博士課程)、2003~2008年東大病院企画情報運営部助教、2008~2013年東大大学院医学系研究科医療経営政策学講座特任准教授、2013年4月から現職。 ――本を執筆しようと考えたきかっけは何ですか。 日本ではリアルワールドデータを用いた研究を軽く見る傾向があるようです。けれどそれは、日本の...
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