鈴木医務技監「変化に対応し、勝ち組の医療機関に」
レポート
2019年8月5日 (月)
高橋直純(m3.com編集部)
厚生労働省医務技監の鈴木康裕氏は、8月1日に札幌市で開催された第69回日本病院学会で「医療の構造改革 変わるのは、今だっ!」というテーマで特別講演し、人口変動や医師の働き方改革、技術進歩などで「今までと同じ医療をやっていては決して生き延びられない。ぜひ変化に対応して勝ち組になってほしい」と呼びかけた。 鈴木氏は「ぜひ勝ち組になってもらうための3つの話」として、人口変動の影響、医師の働き方改革への対応、技術進歩――について説明した。 少子高齢化の状況について、数値を示しながら「絶対的高齢化(高齢者が増加)の時期はサービス量を増やすことが重要だったが、相対的高齢化(高齢者の増加は止まるも、労働人口が減少していく)の時代は、働く人が減ることが問題になる。医師はそれなりに確保できるが 、看護、介護の人材は大幅に減っていく」と指摘した。 医療費増加への対応策を説明する中で、所得税、法人税は景気変動の影響を大きく受けることを示し、「景気が悪くなったからといって、医療・介護の費用を半分にすることはできない。社会保障の基幹となる税収は景気の動向を受けない消費税以外ない」と強調した。日本の社会保障のコス...
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