「医療通訳、診療所等への整備も進める」松原日医副会長
レポート
2019年6月29日 (土)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会副会長の松原謙二氏は、6月23日の第145回日医定例代議員会で、医療通訳者が同席、ICT等の機器による自動翻訳、電話医療通訳の3種類を場面ごとに組み合わせ、診療所や中小病院も含め、安心して医療通訳を利用できる仕組みを構築するように、取り組んでいく方針を説明した。 厚生労働省が2019年度から、希少言語も含めて対応可能な通訳サービスの提供と、翻訳ICT技術に対応したタブレット端末等の配置等の取り組みを通じた環境整備を予定していることを紹介。 特に電話医療通訳は使いやすく、「全国的に普及させる手段として大変有効」とし、今後も電話医療通訳を都道府県単位で団体契約できるよう、厚生労働省に予算要望していくなど、安心して使用できる電話医療通訳に関する団体契約やサービス提供の在り方を検討していくとした。今年秋頃に第2回外国人医療対策会議の開催を検討しているほか、医療通訳団体等連絡協議会を開催し、都道府県医師会と医療通訳との間で認識が共有できるような検討を続けていく。 日本医師会副会長の松原謙二氏。 石川県代議員の高田重男氏は、訪日外国人観光客や在留外国人労働者の増加に対する医療提供体制の整...
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