医師、薬剤師は「紙のお薬手帳」を支持
レポート
2019年6月23日 (日)
水谷悠(m3.com編集部)
6月12日の中央社会保険医療協議会総会でスマートフォンのアプリなどを使った「電子版お薬手帳」が話題に上り、診療側委員の一人が「患者が保存するにはいいのかもしれないが、医療機関にとっては厄介な存在」だと指摘した(『オンライン診療、「治療と仕事の両立」踏まえ緩和すべきか?』を参照)。お薬手帳についてm3.com医師会員と薬剤師会員に「電子版」と「紙媒体」のどちらが使いやすいかを聞いたところ、「紙媒体」との回答が開業医47.6%、勤務医36.3%、薬剤師72.0%といずれも最多だった。患者が持参するお薬手帳も「紙媒体」が大半を占めた。 Q1: 医療提供者の側としては電子版と紙媒体、どちらのお薬手帳が使いやすいでしょうか。 「紙媒体」支持は薬剤師が圧倒的に多く、勤務医は「電子版」が23.1%で、「紙媒体」が36.3%と他の属性ほどは差が大きくはなかった。 Q2: 「電子版」と「紙媒体」、どちらのお薬手帳を持参する患者が多いでしょうか。 「電子版」を持参する患者はいずれの属性でもわずかで、「持参しない人が多い」も少ない。「紙媒体」が圧倒的に普及していることが分かる。 Q3: 「お薬手帳」をめぐり...
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