さだまさしの映画、『風に立つライオン』の制作エピソード◆Vol.24
スペシャル企画
2018年8月24日 (金)
橋本佳子(m3.com編集長)
――シンガー・ソングライターのさだまさしが1987年に発売した『夢回帰線』というアルバムに、収録されている曲の一つが、『風に立つライオン』。同名の小説も刊行され、2015年には大沢たかお主演で、映画化された。日本に恋人を残して、ケニアの医療活動に従事した外科医、島田航一郎が主人公。そのモデルとなったのが、長崎大学熱帯医学研究所からケニアに派遣された医師、柴田紘一郎氏。 『風に立つライオン』のモデルとなった柴田紘一郎氏(提供:青木氏) 長崎の地元放送局、NBCが「ダクタリ・ジャパニ」(日本から来た医師)という、長崎大学のケニアでの活動のドキュメンタリー番組を制作、放送したのが、1972年。それがきっかけで、さだまさしさんの父と私の2級上の柴田紘一郎先生が知り合いになったそうです。その後、さださん本人と柴田先生の交遊が始まり、さださんが、柴田先生をモデルとして、作詞・作曲したのが『風に立つライオン』。 『風に立つライオン』の歌詞は、本当にすばらしい。この歌を聴いた時、さださんは、とても感受性が高い方だと改めて思いました。 “この偉大な自然の中で病と向かい合えば 神様について ヒトについて ...
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