HPVワクチン、一日も早い積極的勧奨再開を - 三原じゅん子・参院議員に聞く◆Vol.1
スペシャル企画
2018年8月9日 (木)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
「科学に基づくことを前提とした政治的な判断が必要」――。 参議院議員の三原じゅん子氏は、HPVワクチンの「積極的な接種勧奨」の差し控えから約5年が経った5月31日、参院厚生労働委員会でこう訴え、厚生労働省の見解を質した。 三原氏は自身が子宮頸がんに罹患。国会議員を目指したのは、HPVワクチンの定期接種化を進めるためだという。2010年7月の参院選で初当選、現在は2期目。「有言実行」で積極的勧奨再開に向けた活動を展開している三原氏に、HPVワクチンをめぐる思いをお聞きした(2018年7月25日にインタビュー。全3回の連載)。 ――2013年6月の積極的な接種勧奨の差し控えから5年が経過しました。HPVワクチンを取り巻く感情は、メディアや政治家の対応も含めて、どう変化したとお考えでしょうか。 (撮影:的野弘路) 私が肌で感じる限りは、確実に変化していると思います。この5年間でさまざまな検証が行われ、特に昨年末辺りから、変わってきました。昨年11月には、村中璃子先生のような方が出てきました(編集部注:2017年11月に、ジョン・マドックス賞を受賞。『「10万個の子宮」が失われる前に - 村中...
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