「10万個の子宮」が失われる前に - 村中璃子氏に聞く◆Vol.1
インタビュー
2017年12月13日 (水)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
Nature誌などが主催する「ジョン・マドックス賞」の2017年の受賞者が11月30日、医師として臨床に携わりつつ、ジャーナリストとしても活動する村中璃子氏に決定した。同賞は、Nature誌の編集長を22年間務めたジョン・マドックス卿を記念して創設され、今年で6回目。世界25カ国100人以上の候補者から村中氏が選ばれ、日本人としては初の受賞だ。 2013年4月に定期接種化されたものの、同年6月に厚生労働省が「積極的な接種勧奨の差し控え」としたHPVワクチンについて、その安全性などに関する執筆活動を続けたことが、村中氏の受賞理由だ。 11月30日にロンドンで開催された授賞式で、村中氏は『10万個の子宮』というタイトルでスピーチした。2018年2月には、『10万個の子宮―あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか』(平凡社)も上梓予定だ。村中氏に受賞の受け止めや反響、これまでの活動などについてお聞きした(2017年12月9日にインタビュー。全3回の連載)。 一橋大学社会学部出身、社会学修士。北海道大学医学部医学科卒。WHO(世界保健機関)の新興・再興感染症チーム等を経て、メディア...
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