医療には介護の質を上げる役割がある - 島田潔・在宅医療政治連盟会長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2017年10月2日 (月)
聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)
――医療界で一番関心が高いのは2018年度の医療・介護同時改定ですが、このタイミングでの設立はそこを見据えての動きなのでしょうか。 そう思いますよね。ただ、2018年4月の改定は2018年2月半ばには答申されますし、議論はもう半分以上進んでいます。ぽっと出てきた我々が「こういう変革を」という短いスパンの話しではないです。2025年問題と言われますが、2025年だけに問題が生じるわけでなく、死亡者数のピークは2040年です。この半年で何かをするということではなく、長期的視点に立った活動をしていきます。 もし、次の改定の結果、混乱が起きるのであれば、現場の声を届けることから始めて行きます。きれい事と言われるかもしれませんが、医師の仕事は、患者、地域、従業員を守ることにあります。在宅医療をやってきたことの強みは、人間関係を結んでいくこと。議連の先生方とおつきあいする時も、我々在宅医療をやってきたドクターは強い。 ――在宅医療を巡る現状の問題点はどのようなものがあるのでしょうか。 一例としては、外来扱いの医療の中で「在宅」だけが唯一もらっている財源に、介護保険の「居宅療養管理指導」があります。...
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