次期改定、DPCデータ活用を期待 - 相澤孝夫・日本病院会会長に聞く◆Vol.3
インタビュー
2017年6月21日 (水)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――今後の医療提供体制を考える上で、介護報酬と同時改定となる2018年度の診療報酬改定が重要になります。特に日本病院会として重要視するポイントをお教えください。日病の会員は急性期病院が多いため、重症度、医療・看護必要度の設定の仕方など、7対1入院基本料の問題でしょうか。 重症度、医療・看護必要度のアセスメントは、看護師さんの負担増になっています。個人的な見解ですが、簡素化かつ分かりやすく、納得感のある点数設定にして、質も担保できるような仕組みを入れ、もう少し皆が働きやすくすることが必要だと考えています。 そのためには、これまで蓄積してきたDPCデータを活用した点数設定を進めるべきだと思います。「このコードの疾病なら、入院日数はこれくらい」などと分かるため、入院日数を中心に点数設定を考えていけば、重症度、医療・看護必要度などを使わなくても済むのではないでしょうか。 診療報酬は改定の度に複雑になり、簡素化の観点からも、DPCデータに基づく診療報酬の必要性を説く相澤孝夫氏。 ――DPCは、将来的には1日当たりではなく、1入院当たりの点数にする方向性も考えられますか。 1入院当たりにした方が、...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。