「護送船団方式」の医療は終焉 - 相澤孝夫・日本病院会会長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2017年6月10日 (土)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
日本病院会はこの5月、新会長に相澤孝夫氏を選出した(『日病新会長に相澤孝夫副会長、社員総会・理事会で決定』を参照)。2025年の医療提供体制を見据え、医療改革が進む中、全国の主要2466病院(2017年5月27日現在)を会員として抱える組織のトップとして舵取りを任された相澤氏。長野県松本市で相澤病院(460床)などを経営する社会医療法人財団慈泉会の理事長でもある相澤氏は、自らの法人での実践や試行を基に、現場発の発言をすることで知られる。 今の医療の問題をどのように捉え、改革すべきと考えているのか――。会長就任の抱負をお聞きした(2017年6月7日にインタビュー。計4回の連載)。 ――まず全般的なことをお聞きします。病院経営に長年携わっておられる立場から、今の医療をめぐる環境について、どのように捉えておられますか。また今後の医療環境はどうなると見通しているのでしょうか。 何が今後、一番変わっていくか。ピーター・ドラッカーが言う「確実な未来」は、人口構成の変化です。もっとも、それはかなり前、少なくとも昭和の終わり頃から分かっていたことですが、皆が「見ないように」していた。それでも、これまで...
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