「スクラップ&ビルドを」大学改革を議論、経済財政諮問会議
レポート
2017年4月26日 (水)
高橋直純(m3.com編集部)
政府は4月25日、経済財政諮問会議を開催し、「人材投資」の在り方を巡って議論、医学部は直接の対象ではなかったが、経営が厳しい私立大学について国立大学との統合や円滑な撤退を促す制度作り、東京都内の大学・学部については「スクラップ&ビルド」をすることなどが民間議員から提案された。 6月にまとめる経済財政運営の指針「骨太の方針2017」では、教育分野も柱になる見通し。安倍晋三首相は会議で「人材への投資や教育の質の向上は、労働生産性を上げ、成長と分配の好循環を加速させる上で重要である」と述べた。 民間議員からは▽第2子以降の教育費負担減免の充実▽私学助成金のアウトカム指標を反映した大胆な傾斜配分▽大学が提供した教育の質についての説明責任▽学長のガバナンス強化▽設置主体の枠を超えた大学の経営統合・再編▽経営困難な大学の円滑な撤退の仕組み▽東京の大学・学部はスクラップ&ビルドを原則とする――ことなどが提案された。 会議後の会見で石原伸晃・内閣府特命担当大臣は「北海道には37大学、秋田県にも7大学あり、オーバーカレッジのような状態。それが実は地域の拠点であると誇りに思っているようなところもあり、これ...
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