101人の不正を認定、精神保健指定医、大学教授も対象
レポート
2016年10月27日 (木)
高橋直純(m3.com編集部)
厚生労働省は10月26日、医道審議会医師分科会精神保健指定医資格審査部会の答申を受けて、精神保健指定医89人の指定を取り消した。内訳は、申請者49人、指導医40人。指定時の所属医療機関は26機関、12都道府県。取消前に辞退などをした8人と、新規に指定申請をしていた4人についても不正があり、不正レポートへの関与が確認されたのは計101人に上る。発効は11月9日付。 都道府県別では兵庫県が28人と群を抜いており、神奈川県の15人、京都府の12人と続いた。医療機関別では京都府立医科大学附属病院で8人、愛知医科大学病院、兵庫医科大学病院、兵庫県立光風病院が7人だった。京都府立医大病院では精神科の部長(主任教授)も取消対象となった。 昨年の聖マリアンナ医科大学病院(神奈川県川崎市)での不正申請発覚に端を発し、新たに89人が指定取消となった事態について、同資格審査部会は「国民の信頼を揺るがす行為であり、言語道断である。故意であるか否かに関わらず、申請者による不正な申請を指定の要件を満たす申請であると証明した指導医の責任も重大である」と厳しく指摘した。 聖マリアンナ医大関連では指定取消となった23人...
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