『なぜ、無実の医師が逮捕されたのか』を上梓 - 安福謙二・大野病院事件弁護人に聞く◆Vol.1
インタビュー
2016年10月2日 (日)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
『なぜ、無実の医師が逮捕されたのか』(方丈社)をこの9月、上梓したのは弁護士の安福謙二氏。副題は、「医療事故裁判の歴史を変えた大野病院裁判」。安福氏は、福島県立大野病院事件で業務上過失致死罪に問われた産婦人科医、加藤克彦氏の刑事弁護を担当、その立場から大野病院事件を検証、その上で医療事故調査制度についての考察を加えたのが本書だ。 大野病院事件が、刑事事件化する端緒となったのは、福島県がまとめた医療事故調査報告書。2015年10月に、医療事故調査制度がスタートして1年が経つ。長年、弁護士として医療以外にもさまざまな分野で司法に関わってきた安福氏は、“事故調”の在り方だけでなく、日本の司法に対しても厳しい目を向ける(2016年9月21日にインタビュー。計3回の連載)。 ――既に書店に並び、お知り合いの方にもお読みいただいているとのことですが、評判はいかがでしょうか。 『なぜ、無実の医師が逮捕されたのか』を上梓した、安福謙二弁護士。 皆さん、「面白い」と言ってくださいますね。「一気に読んでしまった」との声もいただいています。弁護士からも、また知り合いの医師からもそう言われているので、私の当初...
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