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「浜松医大学長の独裁」とパワハラを提訴

レポート 2015年7月8日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

事前の相談のないままポストや教育範囲を減らす決定を伝え、恫喝するなどのパワーハラスメントがあったとして、浜松医科大学の50代男性教授が7月7日、同大と中村達学長を相手取り、550万円の損害賠償請求を、静岡地裁浜松支部に申し立てた。同日、浜松市内で教授と塩沢忠和弁護士らが会見した(『教授が医大学長をパワハラで提訴へ、浜松医大』を参照)。男性教授は、恫喝などによるポストや教育権限の移譲について、「正規の議論の形跡もなく独裁」と指摘している、同大と中村氏はともに7日夜の時点で、「訴状が届いておらずコメントできない」としている。 男性教授の弁護士、塩沢忠和氏は「権限の濫用にあたる」との見解を示した。 当初は中村氏個人に対する訴訟となる予定だったが、非公務員の国立大学法人職員は、国家賠償法上の「公務員」として扱われる判例がある。公務員扱いの場合、警察官の職務執行などと同様に免責となり、「請求そのものが棄却される可能性があるため、大学も対象とした」(塩沢氏)という。ただ、訴状では、中村氏への損害賠償請求については、民法の適用を求めていて、男性教授も中村氏個人に対する責任を追及したい考え。 訴状など...