1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 化療学会の著書販売禁止措置、態度表明なく1カ月

化療学会の著書販売禁止措置、態度表明なく1カ月

レポート 2015年7月7日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

今年6月4日から6日に開かれた日本化学療法学会総会において、神戸大学病院感染症内科教授の岩田健太郎氏の著書などが、出展した出版社や書店で販売禁止となった。禁止については、学会が「大会長であった昭和大学医学部感染症内科教授の二木芳人氏による指示」との文書を出していて、二木氏も、m3.com編集部の取材に対して「今の件で騒がせ申し訳ない」と回答した。ただ、岩田氏は、参加者や書店への謝罪や、実際に書店への指示を出した学会運営支援会社との付き合い方に対する見解を学会に対し問い質しているが、1カ月が経過した今も回答はなく、事実関係も不透明な点が残っている。岩田氏は弁護士を通じて回答を待っているが、二木氏や学会から明確な回答はないままになっている。 「人を排除は、いじめでは」 学会は、6月4日から6日まで東京都内で開かれた。岩田氏が入手した資料によると、1月末に学会の事務局を学会運営支援会社から、出展する書店に対して、「出展に当たって主催者から1点条件がある。岩田氏の名前が入った書籍を置かないようにしてほしい。表紙に名前が入ったものも厳禁」という旨のメールが送られたという。岩田氏の推薦コメントの入...