女子医大と群馬大、「取消相当という厳しい判断」

厚生労働省の社会保障審議会医療分科会（会長：楠岡英雄・国立病院機構大阪医療センター院長）は4月30日、東京女子医科大学病院と群馬大学医学部附属病院について、「特定機能病院の承認取消が相当」とする意見書をまとめ、塩崎恭久厚労相に提出した。厚労省は今後、所定の手続きを経て、5月中に正式に承認取消の処分を行う。女子医大病院は2002年に続き2回目、群馬大病院は初めての承認取消だ。処分の発効は早ければ6月1日から。 分科会の意見を受けて会見した塩崎厚労相は、「高度な医療を提供する特定機能病院において、重大な医療安全管理上の問題が相次いで発生しており、大変遺憾」と述べ、「患者国民の視点も含めて、事案の要因分析を行い、再発防止策を見直すとともに、ガバナンス強化という観点からの大学および大学病院の体制の抜本的な見直しと、中立的な外部の方が、改善策の実施状況をチェックする仕組みの導入を強く求めていきたい」と語り、2病院に対して信頼回復に向け真摯に取り組むよう要望した。 続いて会見した楠岡会長は、「全員が一致して、取消相当という厳しい判断になった。大変残念に思っている」と説明し、「今回の事案では、病院管...