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脂質代謝異常の7疾病が再検討、指定難病委

レポート 2015年2月19日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

今夏から医療費助成の対象となる指定難病第2次実施分を検討する厚生労働省の厚生科学審議会疾病対策部会指定難病検討委員会(委員長:千葉勉・京都大大学院医学研究科消化器内科講座教授)が2月18日に開催され、厚労省が示した50疾病のうち、脂質代謝異常の7疾病について、委員からの指摘で再検討することになった。循環器、泌尿器、呼吸器、内分泌異常などの43疾病は指定難病の要件を満たしていることが確認された(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 再検討となったのは脂質代謝異常の、レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ欠損症、シトステロール血症、タンジール病、家族性Ⅲ型高脂血症、原発性高カイロミクロン血症、脳腱黄色腫症、無βリポタンパク血症――の計7疾病。遺伝性で、根本的な治療法がない場合が多いが、食事療法が治療の中心で、脂質レベルの異常と発症が結びつかないこともあり、委員からは「難病に指定されるために、患者が治療を受けなくなってしまうことも考えられる」と指摘された。千葉委員長は「希少ということで検討対象に入ってくるが、生活に支障を来しているかという点で他の疾病と違う」として、厚労省側に新...