医薬品の参照価格制度「無理」、日医
レポート
2014年10月16日 (木)
池田宏之(m3.com編集部)
財務省の財政制度等審議会財政制度分科会が10月上旬に社会保障費についての考え方の論点などを示したのを受けて、日本医師会の横倉義武会長は10月15日の会見で、日医としての考え方を示した(財務省の資料は、同省のホームページを参照)。後発医薬品の利用促進のために先発医薬品との差額を自己負担とする参照価格制度については、供給状況や医療に制約が加わる可能性があるため、「無理ではないか」としたほか、薬価の毎年改定いついて、改めて反対の意思を示した。 財務省の資料では、消費税率10%引き上げ見据えて、「(通常の改定より早い)2015年10月までに市場実勢価格を踏まえての薬価改定」を求めている点について、横倉会長は、消費税率の引き上げが決まっていないことを踏まえて、「道筋がはっきりしてから」と説明した。 日医の横倉義武会長は、大病院の紹介なし受診については、勤務医の負担軽減の観点の重要性に言及した。 日医は、反対の意思を示した1点目は、「参照価格制度」。参照価格制度は、後発医薬品の薬価を基準として保険給付額を決定し、先発医薬品を使う場合、差額を患者負担とする制度。「フランスやドイツでも類似の制度がある...
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