NCD に2万人超の外科医登録、260万症例
レポート
2013年4月16日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本外科学会定期学術集会の特別企画「National Clinical Database(NCD)によってもたらされる外科医療の未来」で4月12日、NCDの現状について、2011年1月の開始以来、2万2407人の外科医が入力、手術情報登録数は267万6140件に上ることが報告された(2013年4月8日時点)。日本の手術件数の約90%はカバーしているという。 NCDは、日本外科学会をはじめ、計10学会で組織する一般社団法人National Clinical Databaseが構築する手術症例のデータベース。 同法人理事で東京大学小児外科教授の岩中督氏は、「これほど大規模、かつ外科医の情報や専門医制度と連動したデータベースは国内外において全例がない」と説明。 東京大学小児外科教授の岩中督氏(右)は、NCDを活用すれば、エビデンスに基づく医療政策提言などが可能になるとした。左は東京医科歯科大学腫瘍外科教授の杉原健一氏。 登録症例の増加に伴い、さまざまな形での活用が進んでいる。その一つが、手術予定の患者のリスクを推計する取り組みだ。推計を基に患者へのインフォームド・コンセントを行うほか、自施設...
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