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実在医師を名乗り、約2000人の健診に関与か

レポート 2012年9月8日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京都板橋区の病院で、2010年6月から2011年11月まで、実在する医師の名を借りた40代と見られる男性が非常勤医として勤務(以下、男性A )、2363人の板橋区の健康診査事業に関与していた可能性があることが明らかになった。9月8日、病院と代理人の弁護士が会見した。病院は今後、医師法違反容疑などで警察庁に告訴する方針。男性Aは、医療系予備校などにも医師を名乗り勤務していたほか、他の健診センターでも従事していた。 男性Aは、都内の人材紹介会社から紹介され、同病院に2010年度は計18日、2011年度は計26日勤務。2010年度は128万円、2011年度は184万5000円の報酬を受け取っていた。今年6月に男性Aの医師資格に疑いを持った医療系予備校から連絡があり、医師免許証の記載事項に基づき、厚生労働省に照会したところ、「該当者なし」との回答だった。名前は実在の人物だが、生年月日などが異なっていた。 病院は今回の事件を受け、受診者への対応を最優先に進めている。男性が健診の結果票にサインをした人および心電図の評価などに関与した疑いがある、計2363人に報告とお詫びの書面を発送。特に健診後、...