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22歳以下の感染リスク2倍に、ワクチン接種率と逆相関

レポート 2021年8月19日 (木)  小川洋輔(m3.com編集部)

 国立感染症研究所感染症疫学センター長の鈴木基氏は8月18日の厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(座長:脇田隆字・国立感染症研究所所長)で、2021年5月と7~8月を比べた年齢別の感染リスクの変化を報告した。ワクチン接種が進んだ65歳以上の高齢者で感染リスクが大きく下がる一方、若年層ではリスクが上昇。22歳以下では2.04倍に上った。ワクチン接種率との相関係数は-0.98と逆相関が見られた。厚労省の取りまとめでは、人口10万人当たりの新規陽性者数は未接種で67.6人、2回接種で4.0人と約17倍の差があった。  (鈴木氏の提出資料)  鈴木氏はアルファ株が主流だった5月1日~5月31日とデルタ株が主流となった7月10日~8月10日のそれぞれ1カ月10万人当たりの累積新規感染者数を年齢別に分析し、その増減を「感染リスク」とした。全国的な感染拡大により、7~8月の全年齢の感染者数は1.38倍に増加。年齢別に見ると、60歳以上は全体の平均を下回り、65歳以上は5月1カ月間よりも大きく下回った。  一方、59歳以下は若年になるほど、上昇幅が大きくなる傾...