医療全般を担当、都道府県の部長の仕事は?-新潟県福祉保健部長・松本晴樹氏◆Vol.2
スペシャル企画
2021年7月11日 (日)
聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)
中山:松本先生は2020年度から新潟県の福祉保健部長に着任されました。全然分かっていなくて恐縮ですが、県の部長というのはどのような仕事をしているのですか。松本:その県の福祉保健全部を担当していて、上司は知事、副知事しかいません。保健福祉領域のその県のリーダーになります。所管は医療全般、介護、感染症、疾病対策、健康作り、母子保健、障害、自殺、差別、婚活もありますね。中山:婚活も!幅広いですね。松本:人口減少対策の一環として、今年からAIマッチングを導入しました。本当は相性が良いのに、本人達には直感的に分からない、という婚活はAI向きなんですね(笑)。もっとも、現在はエフォートの半分以上はコロナ対策ですが。
中山:県という大組織のリーダーとしてご苦労も多いと思います。
松本:リーダーの仕事は戦略を決めて、お金と人を取ってくるという算段をすること。あとは、チームが動くように「やるぞ、やるぞ」と言い続けることでしょうか。タイミングに合わせて動ければ風を捕まえられる。人や予算が増えるタイミングは本当に一瞬なので、そのために虎視眈々と準備を進めます。
今で言えばワクチン接種体制の構...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。