診療所院長がコロナ感染、4週間の休診、その後の対応は?-石橋正道・石橋医院院長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2021年5月23日 (日)
渡辺悠樹(m3.com契約ライター)
クリニックの院長が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したら――。 山形県米沢市の石橋医院院長の石橋正道氏は1年前の2020年4月29日、PCR検査で陽性であることが判明した。当時は未知の感染症として今以上に地域住民の不安も大きかったが、石橋氏は感染の経緯を積極的に公表した。回復後は「抗体を獲得した」として、積極的に発熱患者の診察に当たった。Vol.1では当時の状況を振り返ってもらいつつ、Vol.2では感染の教訓を自院の運営にどう生かしているのか、現在のワクチン接種の状況、関係者に伝えたいメッセージなどを尋ねた(2021年4月29日インタビュー。全2回連載)。
医療法人石橋医院院長の石橋正道氏
――石橋医院のスタッフ体制と診療スケジュールを教えてください。
通常のスタッフ体制は、医師1人、看護師3人、事務職員2人です。私が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症して休診し、その後、診療を再開してからは感染症対策の要員として看護師を1人増やしています。それは、通常は経理を担当していて看護師資格を持つ私の妻です。
私の父も医師として在籍...
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