「都民の皆様へのお願い」を会員に配布、都医師会

東京都医師会理事の川上一恵氏は2月12日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症について「都民の皆様へのお願い」とするリーフレットを作成したと発表した。最新1カ月間の論文や専門家の意見をまとめたもので、都医師会会員にPDFデータで配布する予定。「印刷し掲示、配布するなど、医療機関で自由に利用してほしい」としている。 川上氏は「専門医療機関は電話が鳴りやまない状況で、日常診療に差し支えが出る状況と耳にしている」と理由を説明。リーフレットはA4判１枚の白黒で、（1）予防策について、（2）新型コロナウイルス感染症の検査対象となる疑い例について、（3）新型コロナウイルス感染症の感染力、重症度、診断、治療について──の大項目から成る。「『標準的な感染症予防策』で十分と言われている」、「検査は現時点では多くの方々に行うことができません」、「日本の医療体制では重症化の可能性も低いと言われている」など、冷静な対応を求める文言が並ぶ。 東京都医師会理事の川上一恵氏 川上氏は一番恐れる状況を、「専門医療機関に患者が殺到してしまうと、本当に治療を必要とする重症な方への手が回らなくなること」と説明。都は、「...