オンライン診療で緊急避妊薬処方、要件まとまる
レポート
2019年5月31日 (金)
長倉克枝(m3.com編集部)
厚生労働省が5月31日に開催した「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」(座長:山本隆一・一般財団法人医療情報システム開発センター理事長)の第5回会議で、オンライン診療による緊急避妊薬処方の要件が概ね了承された。当初5月内をメドに指針改定案をまとめるとしていたが、緊急避妊薬を巡り議論が延長。今回了承された要件を含め、6月中に指針改定の最終案を提示する(資料は厚労省のホームページ)。 5月31日に開催された同検討会 オンライン診療は原則初診は対面診療としているが、同検討会ではその例外として、オンライン診療による緊急避妊薬処方を認める方針でこれまで検討を進めてきた(『オンライン診療で緊急避妊薬「産婦人科医以外も研修受講で可能」で議論』、『緊急避妊薬の処方、オンライン診療で可能に』参照)。一方で、初診の対面診療なしでオンライン診療での緊急避妊薬処方を行う際の課題について同検討会の構成員や有識者らから懸念が示されていた。 そこでこれらの懸念への対応として、同日の会議の厚労省案では、「近くに受診可能な医療機関がない場合(地理的な要件の他、性犯罪による対人恐怖がある場合)に...
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