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東京医大、寄付金で入試の個別調整「強く疑われる」

レポート 2019年3月4日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京医科大学は3月4日、文部科学省が禁止する具体的行為の存在の認定には至らなかったものの、2人の受験生については、合格発表前に寄付金のやり取りが行われたことが強く疑われるとする第三者委員会の追加調査報告書を公表した。調査した11人の受験生中、10人が寄付を行い、うちこの2人を含めた7人について一次試験または二次試験で個別調整が疑われた。 2人の受験関係者とやり取りした、学校法人東京医大の前理事長の臼井正彦氏(贈賄罪で在宅起訴)が作成したと認められるメモに「1000万」と手書きの記載がある(下図)。このメモは両名の合格発表前のものであったことが強く疑われるなどとし、「合否判定前に受験生関係者と接触することは、それ自体が入試の公正確保に疑惑を招くことから厳に慎まなければならない」と問題視、改善を強く求めた。 学校法人東京医科大学第三者委員会の追加調査報告書から抜粋 特定の受験生に対する問題漏えいについては、本人への調査を実施。認定はできなかったが、試験問題等の管理の適正さの確保に取り組む必要性を指摘した。 看護学科入試については、2013年度の入試において、特定の受験生の便宜を求める国会議...