ノーベル賞・本庶氏「さまざまなタイミングがマッチした」
レポート
2018年10月2日 (火)
大西裕康(m3.com編集部)
京都大学高等研究院特別教授の本庶佑氏(同大名誉教授、神戸医療産業都市推進機構理事長)は10月2日午前、2018年のノーベル医学生理学賞の受賞決定を受け、改めて記者会見した。一夜明け「落ち着いて色々考えた」感想として、「私は本当に幸運な人生を歩んで来たと言わざるを得ない」と述懐し、さまざまな幸運があり、さまざまなタイミングもマッチしたと振り返った。 京大医学部を1966年に卒業後は大学院進学、米国への留学と、研究を続けた時期が日本の高度経済成長期と重なっており、国内の研究資金が徐々に増えていったこと、生命科学の目覚ましい発展もあるなどを「幸運」として挙げた。家族との関係にも触れ、「典型的な亭主関白として研究にまい進してきた。そういうことをさせてくれた家族にも感謝している」と述べる場面もあった。会見には滋子夫人も同席した。 受賞から一夜明けて会見する、本庶佑氏(右)と滋子夫人(左) さまざまな幸運のうち、会見でまず取り上げたのは「両親から非常に良い遺伝子をもらった」こと。「健康であるということが何よりだし、性格的に物事を突き詰めて考える。これは私の本庶家が代々お寺で、分家はたくさんはないが...
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