“双葉病院事件”の真相、当事者医師、語る
スペシャル企画
2011年11月1日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
10月29日に開催されたNPO法人医療制度研究会主催の講演会で、福島県の双葉病院の常勤医だった杉山健志氏は、東日本大震災後の福島第一原発事故後の避難について、福島県や同病院のある大熊町、自衛隊の対応の遅れやその後のマスコミ報道によるバッシングを受けたことを問題視、現在は事実解明と名誉回復の途上にあることを、杉山氏自身が知り得る範囲の当時の避難状況を克明に紹介しながら語った(詳細は、後述)。 双葉病院の医師だった杉山健志氏は、「福島県は、双葉病院への激しいバッシングと報道災害の原因を作ったという認識はないのか」と憤りを込めて語った。 #color { color: #F00; } 「まだ分からないことが多い。大熊町はなぜ双葉病院やドーヴィル双葉(介護老人保健施設)に重症や寝たきりの高齢者が残っているのを知りながら放置したのか。大熊町と県の災害対策本部の連携にエラーがあり、そのエラーが致命的な救出の遅れの原因ではないか。3号機の水素爆発後、職員の車を借りて双葉病院からオフサイトセンターに向かった自衛隊員はいったいどこに行ったのか、双葉病院の救出を手配したのか。なぜ福島県災害対策本部救護班は...
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