急性期在宅医療はあり得る「コロナ往診」での気づき - 佐々木淳・医療法人社団悠翔会理事長に聞く◆Vol.1
スペシャル企画
2022年1月5日 (水)
聞き手・まとめ:佐藤夕、橋本佳子(m3.com編集部)
――2021年は夏以降のコロナ患者の往診をはじめ、これまでと違った1年だったと思います。まずは振り返ってみてどんな1年でしたか。
これまで在宅医療機関として、首都圏で最高のチームでの在宅医療を提供する活動をしてきましたが、今年は初めて首都圏というくくりを外して沖縄に1カ所診療所を作りました。首都圏には診療所も多く、患者からすれば選択肢もたくさんある。一方で地方に行くと在宅のクリニックは1軒しかない、1軒もないという地域があります。確かに首都圏にクリニックを開業すれば200人、300人と患者は集まるのですが、そこでは我々でないと在宅医療を提供できないのかというとそうではない。そう考えたときに首都圏のある意味「儲かるビジネスモデル」の中だけで診療所を増やしていくのでいいのか、と考えたのです。...
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