シニア活用に活路、人口減少への強い危機感から - 神野正博・董仙会理事長に聞く

――定年制廃止はいつ頃から検討されていたのでしょうか。 　地域医療構想などの議論では、地域の人口動態の話が必ず出てきます。患者さんが将来、減少してくるだけでなく、地域の生産年齢人口も減少してくる――。その危機感を強く持つようになりました。一時は定年制の延長という議論もしていましたが、延長では問題解決につながらず、法人の持続可能性を考え、廃止という結論に至ったのが2019年頃です。2020年には健康保険組合を設立しており、本来なら同時に定年制を廃止する予定でした。...