新専門医制度「若手医師のキャリア不安を助長する面も」‐鈴木裕介・秋葉原内科saveクリニック院長に聞く◆Vol.2
インタビュー
2021年9月23日 (木)
庄部勇太(m3.com契約ライター)
「専門性の意味を見つめ直すこと。そして、意見を聞く人のばらつきを取ること」。2009年から若手医師のメンタルヘルスケアに取り組んでいる「秋葉原内科saveクリニック」の鈴木裕介院長は、「新専門医制度は若手医師のキャリア不安を助長する面がある」と指摘し、メンタルヘルスを保つ方法をこう話す。鈴木院長が思う専門性とはどんなものか。若手医師に勧めたい「コンテンツ」も聞いた(2021年7月19日にインタビュー。全2回連載)。▼第1回はこちら
――若い医師のメンタルヘルスに、2018年度に始まった新専門医制度は影響するのでしょうか。
大いに影響すると思います。現在、専門医の資格を取得するには2年の初期研修を終えた後、3年以上にわたって各分野に応じた研修プログラムを受け、受験資格を得る必要がありますが、プログラムの内容や運用体制に不安を感じる人も多いでしょう。医師の教育課程やプロフェッショナリズムを再考するのはとても大切です。しかし、新しい制度には相応の縛りや適応する難しさがあることは知っておいた方が良いかと。個人的には、新専門医制度は若手医師のキャリア不安を助長し、メンタル不全と関連する可...
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