「もっと病床を」は有限の医療に対する無限の要求、迫井厚労省局長
レポート
2021年8月23日 (月)
橋本佳子(m3.com編集長)
完全WEB開催の「第62回全日本病院学会in 岡山」の8月21日のシンポジウム「アフターコロナ禍のグレート・リセット、新しい日本の医療を考える」で、厚生労働省医政局長の迫井正深氏が「私見」と断って講演、「感染症の爆発は線形ではなく、指数関数の世界。病床をもっと拡大すべきという話に、付き合い続けることは不可能。これは有限である医療に対する無限の要求だが、なかなか分かっていただけない」と述べ、目先のことだけでなく、長期的な視点を持って対応を考えていく必要性を訴えた。「感染拡大を抑えた方が、長い目で見ると経済にとってもプラスになる。しかし、どうしても目先の話になり、このあたりのバランスがうまく取れない」。...
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