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「もっと信用してくれ」コロナ禍のカンファで怒った理由 - 山下弘幸・やました甲状腺病院長に聞く◆Vol.3

インタビュー 2021年9月4日 (土)  聞き手・まとめ:小川洋輔(m3.com編集部)

 病院開設から3年、コロナ禍を迎えた。先が見えない中でも、職員や患者の安心感を大切にしてきた。自らを「優等生ではない」と語る山下氏の矜持とは。 ●Vol.1記事リンク●Vol.2記事リンク ――甲状腺の専門病院を経営していて、新型コロナウイルス感染症の影響はありますか。  遠方から来る患者も多いので、最初は受診抑制の影響が大きかったのですが、今は手術が少ない程度で外来患者数はコロナ前とほとんど変わりません。 ――どのようにして患者が戻ってきたのでしょうか。  患者が安心して受診できるように努力をした結果だと思います。3密を避けるよう言われていましたから、院内のベッドや椅子などの配置を見直しました。そして、換気や消毒などの感染対策を徹底させました。  加えて、状態が落ち着いている方には検査結果にコメントを加えてを郵送することにしました。現在、受診患者の7割くらいには検査結果を郵送しています。郵送料も手間もかかりますが、それが患者の安心につながる。採血をするとだいたい1時間は待たなくてはいけないのですが、その方々がすぐに帰ることができるので、その分混雑は緩和されます。おそら...