産科診療所は必要、周産期センターと役割分担 - 木下勝之・日本産婦人科医会会長に聞く◆Vol.3
インタビュー
2021年8月23日 (月)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
――医師の働き方改革は、地域医療構想、医師偏在対策とともに「三位一体改革」と言われます。先生はどんな地域医療提供体制を目指すべきだとお考えですか。極端な言い方をさせてもらえば、産科診療所が年々減少している中で、もっと集約化を進めて、勤務体制を組みやすくする方向性は考えられないのですか。それともやはり地域に密着した産科診療所は必要。
私は絶対に必要だと思います。一方で、産科を扱っている地域の一般病院は集約化されていくでしょう。ただし、今の診療所の先生方が高齢化してくれば、いつまで続くかは分かりません。けれども、妊婦さんにとっては、身近な地域の産科診療所で安全に分娩できるのはありがたいはずです。それは総合、地域周産期母子医療センターにとっても同じことです。...
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