外勤医師の「宿日直」、産科診療所では許可を - 木下勝之・日本産婦人科医会会長に聞く◆Vol.1
インタビュー
2021年8月10日 (火)
聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)
「産科診療所の存続のために、産科診療所へ非常勤医師が宿日直として勤務できる体制整備」――。
日本産婦人科医会が実現を目指しているこの提言が、産婦人科医らの間で波紋を呼んでいる。分娩は時間をコントロールできず、宿日直時間帯でも対応を求められることは十分にあり得るからだ。これが「宿日直」扱いとなり、医師の時間外労働のカウント外とすることができるのか。
日本産婦人科医会会長の木下勝之氏は、「地域の周産期医療体制を守るためには、産科診療所に対しては、宿日直許可を認める必要がある」と強調する。木下氏らの働きかけで、この5月には「地域で安心して分娩ができる医療施設の存続を目指す議員連盟」が発足した。議連発足の経緯やこれまでの活動内容、周産期医療をめぐる現状について木下氏にお聞きした。...
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