52床の民間病院、日曜日に1000人のワクチン接種
レポート
2021年7月1日 (木)
高橋直純(m3.com編集部)
埼玉県秩父市の民間病院、秩父病院(52床)が毎週日曜日を使って1日に1000人を超える高齢者に新型コロナウイルスワクチンの個別接種を行っている。地域のボランティアを巻き込んだドライブスルー方式だ。花輪峰夫院長は「高齢者が多く、移動手段が車の地域では有効」と指摘する。現場を取材した。 6月27日日曜日、この日は秩父郡の1市4町の高齢者を対象に、1回目接種504人、2回目接種の504人の計1008人に対して接種を行った。秩父病院独自の取り組みがドライブスルー方式だ。高齢者の多くは家族の運転する車に乗ってやってくることもあり、乗車したまま接種を受けることができるようにした。 被接種者はまず病院駐車場で待機、その間に看護師などの病院スタッフが歩いて予診票をチェックする。続いて、病院入り口前のロータリーに設置されたが3箇所の接種ブースに誘導される。車のエンジンを切ってもらった後、医師が問診をし、看護師がワクチンを接種する。その間に事務スタッフが書類を整えて、最後に待機時間を書いた紙を渡す。車は別の駐車場に誘導され、所定の経過観察時間を経た後、最後に歯科医師が容態を確認して帰宅となる。
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